大手の銀行グループ会社の商品であり、メリットが多いSMBCモビットですが、利用者の中には「解約」をしたいとお考えの方もいるかもしれません。
ここではSMBCモビットの簡単な解約方法とそれに関係する注意点なども解説していきます。
解約をする前に確認してほしいこと・解約が適しているタイミングなども紹介するので、SMBCモビットユーザーの方必見です。
SMBCモビットでの「解約」は「完済」のことではない
SMBCモビットを解約する前に知っておいてほしいことが「解約」と「完済」は全くの別ものだという事です。
SMBCモビットでの返済方法は「残高スライド元利定額方式」を採用しているので、毎月の返済額が利息を合わせて一定なのが特徴です。
そのため返済が進んでいくにしたがって借入元金も減っていき、いずれは「完済」となります。
そこで多くの利用者は「完済したから同時にSMBCモビットの契約も終わった」と思いがちです。
しかし、完済とは「借金を返し終わった」だけなので、「またいつでも借り入れが可能」という状態になっただけです。
解約とは、SMBCモビットとの契約自体を終了させる手続きになるので、もう借り入れはできないということが大きな違いです。
解約は完済をしてから!
SMBCモビットに限らず、カードローン会社を解約する場合には「完済」していることが必須条件です。
借り入れをしている状態では解約が不可能なので、解約をしたい方はまずは完済を目指しましょう。
なおATMからの返済は、1,000円未満(硬貨)には対応していないので銀行振込または口座振替による返済になります。
SMBCモビットを解約するメリット
SMBCモビットを解約するといくつかのメリットが考えられます。
メリットなどを考慮して自分にとって適しているかを判断するのに役立ててください。
気軽に借入できない状況が作れる
カードローンは利用限度額であれば、いつでも・いくらでも借入ができるのが特徴ですが、そのために気軽に借入ができてしまう環境でもあります。
そのため、なかなか完済が終わらない・貯金が増えないといったことでお悩みの人も少なくありません。
カードローンを利用するということは、必ず利息をつけて返済しなくてはなりません。
借り入れをするということは、借りた金額よりも多くのお金を返さなくてはいけないので、結果的に損をしてしまうことに繋がります。
融資を受けなくても生活ができる・安易に借入を繰り返したくない・無駄遣いをなくしたいという方は、解約をしてしまうことをお勧めします。
住宅ローンや自動車ローンの審査に通過しやすくなる
住宅ローンや自動車ローンは、審査においてカードローンなどの利用状況を確認します。
そこでカードローンの利用があると「返済が滞るかもしれない」と判断をしてマイナスの影響を与えることもあります。
たとえ完済していても解約をしていないと、審査では「借入中」扱いとなるので注意。
反対に解約をしておくと、カードローン利用中の人よりも有利に判断されることも期待できます。
家族や職場の人にバレるリスクがなくなる
SMBCモビットはWeb完結での取引が可能なので、基本的に郵送物は発生しません。
しかし審査内容によっては郵送物が発生するケースもあるので家族にバレないか心配という人もいます。
また延滞を繰り返した場合に送られる「督促状」などは確実に郵送物です。
SMBCモビットを解約することによって、こういった郵送物は一切発生しないため、家族や職場の人にバレないか不安という方は完済したタイミングで解約することも検討してみましょう。
モビットカードの不正利用を防止できる
SMBCモビットを完済した人に多いのが、普段使わないためモビットカードを紛失してしまうというトラブルです。
どこに置いたか忘れてしまうと、そのまま誰かに使われてしまう(不正利用される)といったリスクも生じます。
また気づかないまま過ぎて、返済の連絡が来てから不正利用に気づくというトラブルにもつながります。
紛失・不正利用を防止するためにも、もう使わないというタイミングで解約をしてしまう方が安全です。
SMBCモビットを解約するデメリット
SMBCモビットは解約するメリットもありますが、いくつかのデメリットも存在します。
もちろん全ての人にデメリットとなるわけではありませんが、状況やタイミングによってはデメリットとなることも。
ここでは項目ごとに詳しく解説していきます。
急な借入ができなくなる
SMBCモビットを解約するということは、その時点で借入ができなくなることです。
カードローンは契約をしている間は、いつでも借り入れが可能なので急に現金が必要なった時に役立ちます。
急な出費が発生して借り入れをしなくてはいけない状況が洋装される場合は、解約をしないでそのままにしておくことをお勧めします。
自分の状況が落ち着いて借り入れをしなくてもOKとなった時に解約を検討してみるのでも遅くありません。
また利用する場合は、再度申込・審査を受ける必要がある
SMBCモビットを解約すると、もう一度SMBCモビットを利用したいと思った時は初回と同様に申し込みをして再度審査を受けなくてはなりません。
また前回審査に通過したからといって今回も必ず通過するとは限りません。その他、必要な書類や手続きが免除されたり、審査を優先して受けられるということもありません。
再度申込をしても新規の申し込みと同様の扱いを受けるので、まだSMBCモビットを利用する予定がある場合は解約はしない方が良いです。
SMBCモビットでの利用実績が消えてしまう
SMBCモビットは返済・借入をしていくにしたがってSMBCモビットでの信頼度が上がっていきます。
実績を積んでいくと、金利を下げる案内が来たり借り入れ限度額を増額してくれたりといった優遇を受けることも期待できます。
しかしSMBCモビットを解約してしまうとそれまでの実績が全てなくなってしまいます。
再度申込をしたとしても新規申し込みと同じ扱いとなるので、実績をいくら積んでいたとしても関係ありません。
コンスタントに利用をしていて、優遇されている条件で契約をしているなら、解約をするメリットと比較をして検討してみるのも良いです。
解約をすると5年間は信用情報に残る
SMBCモビットなどを含むカードローンでの利用情報は「信用情報機関」で一定期間保存・管理される仕組みになっています。
SMBCモビットを解約をすると、その日から5年程度は信用情報機関に記録されます。
時間が経つ以外は削除されることはないので、使う予定がないのであれば早めに解約してしまうのも手です。
SMBCモビットを解約するベストなタイミングは?
自分はいつのタイミングで解約をすればいいのか分からないという場合に、ここでSMBCモビットを解約するベストなタイミングの見極め方を紹介します。
1番は、生活の安定にある程度目途が立った時に、SMBCモビットの解約を検討することです。
融資を受けなくても生活していけることが分かるまでは、契約を続けた方がいいからです。
完済しようと思って無理に返済をして、貯金がないままなので家賃などの固定費が払えない・車検や納税など大型の出費が予想されるという場合は、再度金融機関から借り入れをしなくてはいけなくなるからです。
目安は完済をした最低数か月は貯金などに専念をして、借入をしなくても生活が安定するまで待ちましょう。
SMBCモビットの解約手順
SMBCモビットの解約方法は「電話」による連絡のみしか用意されていません。SMBCモビットは店舗窓口が存在しないからです。
公式サイト・メールでは解約手続きを受け付けていないので時間に余裕をもって手続きを始めましょう。
解約手続きの流れは以下の通りです。
- 借入残高の確認
- SMBCモビットのコールセンターに電話
- 契約書の返還・証明書の申請
- 解約完了
借入残高の確認
SMBCモビットの解約は「完済」をしてからでないと不可能だとお伝えしました。
そのため、解約をしたいと思ったらまずは借入残高の確認をしてください。
毎月返済をしていくと、利息の関係で1,000円未満の端数が残っていることが多いからです。
「完済した」と思っていてもこの端数のせいで解約が出来ないということにもなりかねないので、事前チェックは必ず行いましょう。
残高の確認はSMBCモビットの公式サイトから会員ページにログインすることで簡単にできます。
SMBCモビットのコールセンターに電話
先ほど紹介した通り、SMBCモビットの解約は「電話」によるものだけとなっています。
SMBCモビットのコールセンター(0120-24-7217)に電話をします。なお営業時間は9:00~18:00となっているので時間帯にご注意を。
オペレーターに「解約したい」旨を伝えるだけでOKです。カード番号や生年月日などいくつかの質問に答えるだけなので、5分~10分もあれば完了します。
ローン番号はローンカードや会員ページに記載されているので、電話をする前に前もって準備しておきましょう。
契約書の返還・証明書の申請
人によって様々ですが、契約書などの必要書類を返送してほしいといわれることもあります。
もちろん返送不要のこともあるので、確認したい場合は書類の返送が必要・不要かどうかを確認すると良いでしょう。
またこの時点で、解約証明書または完済証明書の発行が必要な場合は申請しましょう。解約証明書と完済証明書は似ていますが異なっているので書類の違いをまとめました。
これらの書類は解約と同時に自動的に発行されるわけではないので、自分から申し出るようにします。
- 解約証明書:SMBCモビットでの借入を完済し、解約をしたことを証明する書類
- 完済証明書:SMBCモビットでの借入を完済したことを証明する書類。
完済証明書は単に「完済した」ことを証明するだけなので、SMBCモビットを解約したことを証明するものではないことに注意してください。
SMBCモビットを解約した後は?
SMBCモビットを解約した後は何をすればよいのでしょうか。ここでは解約後にすべきことなどを詳しく解説していきます。
ローンカードを処分する
SMBCモビットを解約したら、ローンカードは必要ないので処分してしまいましょう。
紛失・不正利用のリスクもあるので、必ず自分で処分します。
処分方法は簡単で、個人情報などが入っている「磁気部分」にハサミで切り込みを入れて破棄します。
少し硬いのでハサミでケガをしないように注意しましょう。
契約書を処分する
Web完結で契約した人は書面による契約書などは存在しません。
しかし自動契約機や電話・郵送で契約をした人は契約書の返送をしてもらうのも良いです。
必ず返送してもらう必要はないですが、契約書が手元にあることで「解約をした証拠」にもなるからです。
電話で解約手続きをしている際にオペレーターに「書類を返送してほしい」といった事を伝えるだけでOKです。
SMBCモビットの解約は5年間は信用情報機関に保存されるので、最低5年間は捨てずに保管をして、それから破棄するのがおすすめです。
SMBCモビットの強制解約に注意しよう
SMBCモビット側から解約するということはほとんどありませんが、強制解約されるケースというものは存在します。
SMBCモビットの強制解約の仕組み
SMBCモビットから強制解約されてしまうケースは以下のことが当てはまります。
- 度重なる延滞・滞納
- SMBCモビットの信頼を下げる違反行為をした場合
- SMBCモビットからの連絡を無視し続ける
これらなどが原因で、強制的に解約をされてしまう事もあります。なお返済が遅れていた場合でも、「返済をする意思がある」と相談をすれば強制解約をされないで済むケースもあります。
支払いに関して苦しい場合は、早めに相談をしておくことをおすすめします。
強制解約されると借り入れてたお金は?
SMBCモビット側から強制解約をされたとしても、借入元金がなくなるわけではありません。
多くケースでは強制解約されたと同時に「一括返済」を求められます。もしこの要求に応じない場合は、最悪のケースで裁判となり、「債務整理」を行わなくてはいけないことも。
まとめ
SMBCモビットの解約について解説しました。
SMBCモビットの解約にはメリット・デメリットの両方の面があります。
自分にとってメリット・デメリットどちらが当てはまっているかを比較して、解約のタイミングを検討することをおすすめします。