高校や大学などへの進学にはかなりのお金が必要となるので、ほとんどの家庭は『家計がかなり厳しい…』と考えているでしょう。
そんな家庭のために、日本には教育費を借りられる『教育ローン』が存在します。
国や金融機関などが融資を行っており、利用にはきちんとした審査に通過する必要があります。
今回の記事では、教育費を借入れられる『教育ローン』の審査について詳しく見ていきましょう。
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教育ローンの審査基準について
教育ローンには、以下の3つの審査基準が存在しています。
- 保証会社への加入
- 安定的な収入
- 団体信用生命保険への加入
この3つの基準をすべて満たさない限り、教育ローンを組むことはできません。
審査基準①:保証会社への加入
銀行などの金融機関が提供している教育ローンは、保証会社への加入が必須になっています。
近年、保証人や連帯保証人になってくれる人が少なくなっており、金融機関がスムーズに貸し出しを行うために保証会社への加入を求めています。
つまり、保証会社への加入が出来なければ、教育ローンを組むことはできません。
審査基準②:安定的な収入
通常のローン同様に、教育ローンの審査基準には『安定的な収入』があります。
業種や職種でも判断され、公務員や正社員などは審査を通過しやすいです。
また、金融機関の教育ローンで必須となる保証会社への加入にも『安定的な収入』が必要となります。
不安定な収入ではお金を貸す側も信用できませんので、教育ローンを申し込む際には安定した収入は必須となります。
審査基準③:団体信用生命保険への加入
団体信用生命保険は、加入者が何らかの事情で死亡した際においてローンの残高などを精算する保険です。
長期間のローンでは死後の残高について考えておく必要もありますので、教育ローンでも団体信用生命保険の加入が必須となることが多いです。
団体信用生命保険の加入が出来ない場合、教育ローンを組めない可能性があるだけでなく、死後の残高についても不安が残ってしまいます。
教育ローンの返済期間について
教育ローンの返済期間は、無担保で10年、担保がある場合で16年程度となっています。
金融機関の教育ローンも国の教育ローンも返済期間は基本的に同じであり、複数借りる場合には、それだけ返済額が増えることになります。
確かに低金利ですが、長期にわたるローンなので、計画的に返済していく必要があります。
教育ローンの金利と上限金額について
教育ローンは年利4%~と、他のローンと比較しても低金利です。
国の教育ローンに至っては、固定金利で年1.71%と大分低く設定されています。
また、教育ローンを利用して、借りられる上限金額は大体500万円までとなっています。
この『500万円』とは、理系が私立大学を卒業する際にかかる費用として産出されています。
ただ、私立大学の医学部の卒業までには1,000万円を超えることもあります。
こうした医学部などへの進学は教育ローンでは賄いきれません。
国の教育ローンに関するQ&A
いつでも申し込みはできますか?
「国の教育ローン」の申し込みは、1年中いつでも受付けています。
必要時期の2~3ヵ月前が申し込みの目安となります。
実際の融資にはどのくらいかかりますか?
通常、申し込み完了から審査の結果が出るまでには10日前後かかります。
さらに、実際に融資金が口座に振り込まれるまでに10日前後かかります。
合計で半月ほどはかかってしまいます。
申込人の条件はありますか?
申し込める方は、融資の対象となる学校に入学・在学する方の保護者です。
また、世帯の年収(所得)について、子供の人数に応じた上限額が設けられています。
最大いくらまで利用できますか?
国の教育ローンは子供一人につき350万円(外国の教育施設に3ヵ月以上在籍する資金なら450万円)までです。
審査基準はありますか?
提出した資料などをもとに、ご勤務(営業)の状況、収入(所得)の状況、借入の状況、住宅ローンや公共料金の返済・支払状況などから、総合的に判断します。
まとめ
他のローンと比較しても低金利となっており、条件さえ満たせば教育費の借入れとして便利に利用できる教育ローン。
ただ、ローンの審査通過には条件があり、実際の融資までに半月近くかかるのも事実です。
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